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徒然奇縁堂日和『ようこそ、奇縁堂へ』

徒然奇縁堂日和『ようこそ、奇縁堂へ』

Mirai

「自分を探す、居場所を探す。それはきっとあなたも同じ」  御影町に住む高校生・小鳥遊成海は、幼い頃から幽霊や怪異が「視える」体質を持つ。  ある日、正体不明の化け物に追いかけられ、命の危機に陥ったところを、謎めいた和服の男・店主に助けられる。  店主は自分の営む骨董屋「奇縁堂」で働くよう成海に持ちかけ、成海は半ば流されるかたちで奇縁堂に居着くことになる。  そこには個性豊かな面々が暮らしている。  人より怪力を持つ「鬼のなり損ない」の青年・八坂伊織。  サトリと人間のハーフで心が読める少女・凛寧。  夢を食べる妖怪・ムコ。  そして愛媛の伝説的な化け狸の大妖怪・隠神刑部狸。  一人暮らしをしながら自立を保ってきた成海は当初距離を置こうとするが、一緒に食事をし、凛寧と台所に立ち、伊織や隠神と語り合ううちに、じわじわと奇縁堂の日常に溶け込んでいく。    そんな奇妙な日々の後、成海の通う高桜高校で、三年生の女子生徒が北校舎の窓から飛び降りるという事件が起きる。  成海は飛び降りた直後の窓に、黒い霧状の人の形をした怪異が居るのを目撃していた。  友人の晴己とともに奇縁堂の店主に相談すると、店主はすでに学校の怪談たちのリーダー・トイレの花子さんからも「外から紛れ込んだ何か」の調査依頼を受けていたことが明かされる。    翌日、隠神を同行させて花子さんに話を聞きに行くよう指示が下り、物語は学校を舞台にした怪異調査が始まる。  成海は料理と日々の手伝いで恩を返しながら、母の死というトラウマを抱えつつ、奇縁堂という縁に引き寄せられ、少しずつ居場所を見出していく。

1.4万字
2026年5月3日 10:22更新

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