
爆縮。
共和国北辺、停戦からひと月。雪の前線へ着任した若い情報将校は、「事故で退役した」はずの前任者が、実は死んでいることを知る。書架の裏に残されていたのは、本部内部向けの旧式暗号で書かれた紙片が一枚。辞令が示さない指示で、自分はここに置かれた——そう気づいた朝、停戦線から半日の村で、一頭の竜便が爆縮する。 経路にない竜。軍の封緘。畑に残された宛名のない封筒。そして、雪を蹴って近づく三頭の馬。 誰も全面的には信じないこと。それが、独りで前線に置かれる情報将校の、最初の規則だった。
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2026年7月2日 00:51更新レビュー★0(0件)
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